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  Kyosen's Critic


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大橋巨泉の五十嵐明要論 (1958年)
五十嵐明要は、現在ウェスト・ライナーズというウェスト・コースト系のバンドで演奏活動をしているが、この人は筆者に言わせれば勿論イーストで行くべき人なのだ。数年前あれほど注目された彼がこのところちょっと伸び悩みの形なのは残念で仕方がない。

彼の音楽思想の根本をなすものは、レスター・ヤングのそれである。だから彼はどのテナー吹きよりも「ブルー・レスター」や「ブルー・アンド・センチメンタル」をブルーに吹ける。そして彼の音色はベニー・カーターであり、時にはテナーに聞こえるような男性的、黒人的なものだ。

ダブルビーツ時代からの彼のファンである私は、昨年「ジャズ・メッセージ・フロム・トーキョー」(キングLP)の彼を聴いて、久しぶりに本来のトシ坊を聴いたような気がした。

彼が好んでウェストをやるのは、頭のよい彼のことだから考えるところがあってのことだろうが、ボク自身の考えからおせば、早晩彼の東側への回帰は考えられるところだ。なんといっても彼はわが国で最もジャズ的なミュージシャンなのだから。

(スウィング・ジャーナル誌 1958年4月号から抜粋・一部加筆させていただきました)


West Liners 1957
1957年当時のウェスト・ライナーズ
(SJ誌 1971年6月号から転載させていただきました)
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