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  Mainstream Jazz Rhythm Guitar


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メインストリーム・ジャズ・リズム・ギター論
Al Cohn - That Old Feeling Al Cohn - Four Brass, One Tenor
Joe Newman - Salute To Satch Joe Newman - I'm Still Swinging
Joe Newman - All I Wanna Do Is Swing Joe Newman - I Feel A Newman
Joe Newman - The Migets Freddie Green - Mr. Rhythm
フレディ・グリーン参加の
RCAアルバムの例
Lester Young - The Jazz Giants
Lester Young -The Complete Savoy Recordings
Harry Allen & Scott Hamilton -Just You, Just Me
Duke Robillard & Herb Ellis -Conversation In Swing Guitar
メインストリーム・ジャズのリズムは、カウント・ベイシー楽団のオール・アメリカン・リズム・セクションの演奏したリズムを基本としていることは、序説あるいはオール・アメリカン・リズム・セクション論などでご紹介しましたが、ここで概要を再掲しておきましょう。

ベースは、重低音を用いて着実にフォー・ビートを弾き続け、『全体のリズムと和音進行の基調』をつくる。各拍は均等でかつテヌートで、装飾音は一切使わない。
ギターは、リズムをリードするのではなく、ベースと一体となって『和音の進行とリズムに彩りを添える』ことに専念する。
ドラムスは、主としてハイハットとライド・シンバルを用い、特徴的なアクセント付けによって『スウィング感とドライブ感』をつくりだす。
ピアノは、単純化し不必要な和音は弾かない。

さて、この中で最も注目されるのがリズム・ギターでしょう。とりわけフレディ・グリーンの存在は際立って重要だったと思われます。1950年代の中頃にちょっとしたフレディ・グリーンのブームが起こり、彼は数多くのレコーディングに参加するようになりました。その中でもRCAビクターは矢継ぎ早に複数の録音を残しました。

これらのアルバムの大半は、ジョー・ニューマン(tp)とアル・コーン(ts)を中心に据えて、アル・コーン、マニー・アルバム、アーニー・ウィルキンスのアレンジを用いた異色の組み合わせのものでした。しかし、この演奏(録音)には次の2つの問題点がありました。ひとつは、全編に亘って平板な編曲が施されてメインストリーム・ジャズとはかけ離れたものになったことです。もうひとつは、フレディ・グリーンのサウンドが適切に録音されていないものがあることです。Back And Forth メインストリーム・ジャズのリズム・セクションには、適切な採音技術と優れたミキシングの感性が重要な要素だと考えられます。このようなことでRCA盤は芳しい評価を受けることはありませんでした。

一方、リズム・ギター・サウンドが効果的に録音されたことと相俟って、晩年のレスター・ヤングの最高傑作のひとつといわれているのが、Verveの「The Jazz Giants 1956」です。リズム・セクションは、テディ・ウィルソン(p)、フレディ・グリーン(g)、ジーン・ラメイ(b)、ジョー・ジョーンズ(d)で、フロントは、レスター・ヤング(ts)、ヴィック・ディケンソン(tb)、ロイ・エルドリッジ(tp)です。 You Can Depend On Me   余談ですが、ここでのレスター・ヤングは尾田悟さんを彷彿(?)とさせます。一度でいいですから、このようなスウィンギーなリズム・セクションをバックにした彼の演奏を聴きたいものです。

レスター・ヤングといえば、Savoyレーベルで1944年5月1日に録音されたものがメインストリーム・ジャズのお手本とされています。リズム・セクションは、カウント・ベイシー(p)、フレディ・グリーン(g)、ロドニー・リチャードソン(b)、シャドウ・ウィルソン(d)ですが、AARSを忠実に踏襲して心地よいスウィング・リズムを醸し出し、これに乗ってレスターも生涯に残る名演奏を展開しています。Indiana この絶妙なスウィング感にリズム・ギターの存在が大きく寄与していることは明らかで、このようなリズムをバックにすれば、心が浮き立ち名演奏が生み出されるのも当然なのかも知れません。

チャーリー・クリスチャンは、エレクトリック・ギター奏法の開祖として知られていますが、実は彼がリズム・ギターの名奏者でもあったことはほとんど知られていません。彼のダイナミックでスウィンギーなリズム・ギターは、フレディ・グリーン、アラン・リュースと並び称されてもいいものです。One O'Clock Jump

古い録音の話はこれまでにして、新しい話題に移ります。現在活躍中のリズム・ギタリストは極めて少数になってしまいました。その中で見事なリズム・ワークを発揮しているのが、大御所のバッキー・ピザレリとベテランのハワード・オールデンでしょう。ご両人とも7絃式電気ギターの達人ですが、シチュエーションに応じてアコースティックのリズムに徹した演奏を聴かせてくれています。

ここにご紹介するのは、ハリー・アレン(ts)がスコット・ハミルトン(ts)を迎えた「ジャスト・ユー・ジャスト・ミー」(2003年録音)です。リズム・セクションは、ジョン・バンチ(p)、バッキー・ピザレリ(g)、ジョン・ウェーバー(b)、ジェイク・ハナ(d)です。ここではバッキー・ピザレリのアコースティックなリズムを聴くことができます。Tickle Toe 最近のギタリストはアンプを使ったままでリズムを弾くことが多くなっていますが、これでは本来のスウィング・リズムを奏でることは出来ません。このCDはメインストリーム・ジャズを十分に堪能させてくれる一枚としておすすめです。(なお、添付の日本語ライナーノーツには的外れなことしか書かれていませんので念のため)

ところで、ジャンゴ・ラインハルトでおなじみのストリング・スウィング(String Swing)と呼ばれる音楽では、リズム・ギターが主役となって活躍していますが、これはメインストリーム・ジャズのリズム・ギターとはコンセプトも奏法もまったく異なるものですから、その点を間違わないようにしてください。

では、3本のギターが活躍する楽しいメインストリーム・ジャズをご紹介しましょう。ブルース系のギタリストのデューク・ロビラードが大御所ハーブ・エリスを迎えたセッション「カンバセーション・イン・スウィング・ギター」(1999)です。リズム・セクションは、テリー・ホルムズ(acoustic guitar)、マーティ・バロウ(b)、マーティ・リチャーズ(d)です。 Flying Home  このアルバムの続編が「モア・カンバセーション〜」として発売されていますので、メインストリーム・ジャズとしてぜひお楽しみください。


RCA Recording Session 1955
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